名刺交換は、さまざまな場所で行うもの。もらった名刺を、ほかの名刺と混ぜずにきちんと整理するためには、データ化を迅速に行いたいものです。スキャナとアプリ、より機動的なのはどちらか、比べてみました。
▼スキャナーにはパソコンが不可欠
「WorldCard Scan」で名刺をデータ化するには、パソコンが不可欠です。そのため、“もらった名刺をその場でデータ化” するのには、不向きかもしれません。しかし、本体は片手で持てるサイズなので、持ち運びは十分に可能です。
▼アプリはスマホさえあればどこでも使える
「Eight」はスマホさえあれば、どこでも名刺を撮影・データ化できます。データ化に時間がかかるのは前述の通りですが、「Eight」にはアプリならではの「名刺交換」という機能も搭載されています。これは、アプリに登録した自分の名刺を、Bluetoothを介して相手と交換するというもの。アプリのユーザー同士なら、もらった名刺を撮影する手間を省けるので、限られた時間でサクサク名刺交換をしたい、という人には便利です。
【結論③】機動力はアプリに軍配
“どこでも使える”という点では「Eight」の方が圧倒的に有利。また、「Eight」には “とりあえず撮影しておけばデータ化はオペレーターがやってくれる” という安心感があります。そのため、名刺を溜めこんでしまうリスクも、「WorldCard Scan」より少なそうです。
とはいえ、「WorldCard Scan」は168gと軽いので、ノートパソコンとセットで持ち歩くには全く苦になりません。パソコンを開く場所さえ確保すれば、出先で名刺をデータ化するのも十分可能でしょう。
~総論~ 職種にあったデータ化ツールを選ぼう
すでに社会人の人はもちろん、この春から新生活を始める人にとっても、“名刺の管理方法”はビジネスを広げていくうえで重要な作業です。ここまでの比較リポートをふまえ、おおまかな職種別に、おすすめの名刺データ化手段をお伝えします。
▼会社にいる時間が長い人にはスキャナがオススメ
「WorldCard Scan」は読み取り速度が速い一方、パソコンが不可欠という特徴があります。そのため、会社にいる時間が長くて名刺のデータ管理を頼まれることの多い人には、スキャナーがオススメです。なお、読み込んだデータは、ExcelやJPEG形式で書き出し可能。「WorldCard Scan」のソフトウェアをインストールしていないパソコンにもデータを送れるので、情報の共有にも活用できます。
「WorldCard Scan」の販売価格は1万6800円。サンワダイレクトのWeb限定商品です。
▼外回りが多い人にはアプリがおすすめ
「Eight」の特徴は、名刺を撮影すれば “データ化はオペレーターにおまかせ” できる点。もらった名刺をその場で撮影しておいたら、“外回りをしている間にデータ化が済んでいた!” なんてこともありえます。また、ユーザー同士でメッセージを送り合ったり、近況を報告しあえる、といったアプリならではのサービスも充実。自分から積極的に名刺交換をし、交流を広げたい人におすすめです。
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(取材・文/神戸紅実子)
編集プロダクション「ゴーズ」に所属。”平成生まれ昭和育ち”ながら、スマホやアプリに関する記事を若者文化に乗り遅れまいと執筆中。東横線ユーザーだが、ときどき中央線沿線にも出没する。