音楽配信も聴けるように!?スマホで操作できるハイレゾプレーヤー

AV機器のハイレゾ対応が、事実上のスタンダードとなっている。そんな中で、より高音質を求めるユーザーから注目されているのが、プレーヤーであればバランス回路の搭載であり、イヤホンならばバランス接続に対応しているかだ。

デジタル音源をアナログに変換し、音源を増幅するのが「DAC(デジタル/アナログ コンバーター)」と「アンプ」。そのDACとアンプを、2基ずつ搭載しているのが、バランス回路を搭載するということ。左右の音を完全に分離した上で処理してイヤホンへと音を送り出すため、より高音質なサウンドを楽しめるとされている。

そんなバランス回路を搭載したプレーヤーの欠点は、価格が高いということ。一般的には1つずつしか搭載されないDACやアンプを、2つずつ使うのだから高くなるのもうなずける。だが、高価なのが当たり前だと思っていたのを、実勢価格4万円前後で実現したのが、パイオニアが今回リリースした「private XDP-30R」というわけだ。

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▲パイオニア「private XDP-30R」。ブラックは3月中旬、シルバーは3月下旬に発売予定

その他にも、素人には凄いのか判別しがたいが、実は凄いんです、という仕様が盛りだくさん。まずは2基ずつあるDACとアンプは、同社の上位機にも載っているパーツを採用。DACには、ESS社製のSABRE DAC「ES9018C2M」を、アンプには同Headphone AMP SABRE「9601K」を搭載。また、バランス接続に対応したヘッドホンやイヤホン向けに、2.5mmの4極バランス端子が用意されている。

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▲3.5mmの3極アンバランスヘッドホン端子に加え、2.5mmの4極バランス端子を搭載する

Wi-Fiを搭載し、「radiko.jp」や「Tune in」などのようなインターネットラジオの再生も可能。今後のアップデートで、「Spotify」や「Amazon Music」などの再生対応も視野に入れられている。さらに、発売時には非対応のe-onkyo musicからのハイレゾ音源のダウンロードにも、アップデート対応予定。その他、NASやDLNAに関しては、ユーザーの要望などを踏まえた上で、対応するかどうかを決めていきたいという。

同機の商品企画担当である佐野恭平氏は「目指したのは、コンテンツの進化に対応できる、進化するポータブルオーディオです。こうした進化を可能にすることで、製品を長く使い続けられる。privateを始めとする今回のモデルは、そんな新たなスタンダードを目指しました」と語る。

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▲オンキヨー&パイオニアイノベーションズ(株)ネットワークサービス事業本部 DAP 商品企画部 佐野恭平氏

■高音質をカジュアルに楽しむための工夫も盛り沢山

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