高品位な音を気軽に楽しめるモデルとして企画された「private」には、カジュアルに使うための様々な設計となっている。まずは、W63×H94×D15 mmのボディというコンパクトさ。そのボディには、2.4インチのタッチパネル ディスプレイを採用し、片手で持ちやすく操作しやすい。
内蔵ストレージは16GBと一般的なサイズだが、microSDのカードスロットを2つ備えているのも嬉しい。最大で416GBまで拡張できるから、ハイレゾ音源でもデータ容量を気にすることなく、どんどん蓄積できるのだ。
また、同社のアプリ「Pioneer DuoRemote App」に対応。そのため、本体を鞄の中から引っ張りださずとも、いつも手元にあるスマートフォン(iOS/Android対応)で操作できるのだ。
■バランス接続対応のイヤホンも同時発表
なお発表会では、privateの上位機に位置づけられるオンキヨー「rubato DP-S1」も発表された。
また、ハイレゾ対応のイヤホン3モデルもリリース。イヤホンは、いずれも密閉型インナーイヤーヘッドホン。中でも特筆すべきモデルは、「SE-CH5BL」。左右のチャンネルセパレーションに優れた径2.5mmの4極バランス端子を採用し、前述したバランス出力可能なデジタルオーディオプレーヤー「private XDP-30R」と合わせて使えば、より上質なサウンドを堪能できる。
高音質を実現するベースはしっかりと押さえつつ、さらにバランス回路を採用し、バランス出入力を可能にしたパイオニアの「private」と「SE-CH5BL」。このデジタルポータブルプレーヤーとイヤホンは、コストパフォーマンスに優れたモデルとして、新たなスタンダード(標準)を打ち立てたのだ。
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(取材・文/河原塚英信)