安蔵:東芝とLGエレクトロニクスから最新の薄型テレビが発表されましたね。東芝はその昔人気だった「重低音BAZOOKA(バズーカ)」を搭載し、LGは最近話題のサラウンド音響技術「ドルビーアトモス」を搭載してきました。
奈津子:東芝のREGZA BZ710Xシリーズは「重低音」をはじめとする音質の迫力もそうなんですが、「美肌」を売りにしているのが印象的でした。
安蔵:美肌といっても、スマホで自撮りする場合に肌をすべすべな感じに加工する美肌とは違って、素のままを生かすという感じでしたね。
奈津子:そうなんですよ! デモ映像ではモデルさんの肌にうっすらと鳥肌が立っているのが、RZ710Xシリーズではよく分かるんですよ。美肌エンジン搭載モデルと非搭載の前のモデルでは、その表現力が段違いなのがよく分かりました。テレビにも出させてもらっている立場としては、気が引き締まる思いです。これからはもう、毛穴は隠せませんね……(笑)。
安蔵:確かに、フルハイビジョンになってファンデーションのきめが細かくなったという話は聞きましたが、4Kでさらに美肌エンジンまで載ってくると、さらに要求水準が上がりますね。また、LGの有機ELテレビの印象はいかがでしたか。
奈津子:何よりもまず、その薄さに驚きました。自発光になるだけで、あんななに薄くできるのでしょうか……。有機テレビの凄みを感じました。
安蔵:液晶テレビもかなり薄くなっていますけど、有機ELはバックライトが不要な自発光デバイスなので、薄型化するのにはやはり有利ですよね。
奈津子:とにかく海や山、川など自然を映した映像の美しさに目を見張りました。ほかのメーカーに比べて「パキッ」とした、解像感のある印象を受けました。
安蔵:最近は4Kテレビが暗い映像からまばゆい光まで再現する「HDR(High Dynamic Range)」規格に対応したことが話題になっていですが、LGのテレビは他社に先駆けて、HDRの上位規格である「Dolby Vision(ドルビービジョン)」に対応したんですよね。また、テレビとしては世界で初めて搭載したサラウンド技術の「Dolby ATMOS(ドルビーアトモス)」も注目ですね。
奈津子:ドルビーアトモスはよく見るデモ映像でしか体験できませんでしたが、音が上下左右、自分の周りを自由自在に動き回るような不思議な感覚を味わえました。画面下にあるスピーカーから、あれだけ動き回るような音を生み出せる仕組みというのは不思議でなりません。ドルビーアトモス対応のコンテンツをたくさん楽しんでみたいですね。