そんなコンパクトAMGを代表するモデル、メルセデスAMG A45でハンガロリンクを走ります。サーキット走行ということで、今回はヘルメットを着用。ヘルメットをかぶると、通常のドライビングポジションよりもシートを少し後ろへ倒し気味になりますが、その姿勢でインストラクターがドライブするメルセデスAMG「GT」をA45で追いかけます。
ハンガロリンクは、F1のハンガリーGPが開催されることでも有名な、全長約4kmのサーキット。高低差が大きく、小さくてタイトなコーナーが多いのが特徴です。そこを走るA45は、2リッターの直列4気筒ターボエンジンながら、360馬力をただき出す超パワフルモデル。静止状態から100㎞/hまでは、わずか4.6秒で加速します。
でも、A45に装着された“AMG強化ブレーキシステム”が絶対的な制動力を発揮してくれたので、サーキット走行でも安心して走れたのには驚きました。
今回、メルセデス・ベンツがハンガロリンクを試乗会場に選んだのは、AMGの安定感あるハンドリングやブレーキ性能をフルに活かし、A45の本当の実力を「存分に体験して欲しい!」と考えたから。実際に私は、A45の“AMGダイナミックセレクト”で「スポーツ+」や「レース」モードを選び、アクセルを強めに踏んだ時に聞こえてくるバックファイヤーのような「ボボボ」という迫力サウンドに、気分がアガリました!
そんなハンガロリンクでの試乗会でふと気づいたこと。それは「AMGのプロダクトマネージャーが美人!」ということでした。そこで彼女にお話をうかがってみました。
お名前は、アナ・シュテイゼルさん。メルセデスAMGのコンパクトモデルを担当するプロダクトマネージャーです。どこか硬派な印象のあるAMGと女性マネージャー、これもまた相反する感じがしますが、アナさんいわく「男性だけでなく、女性からも求められるクルマ作りというものにも、現在は力を入れている」とのこと。
そういえば、ジュネーブモーターショー2017で発表されたメルセデスAMG「C63S カブリオレ オーシャンブルーエディション」も、女性が求めるクルマと男性が求めるクルマとをミックスして作られたもの。特徴的なのは、女性がしばしば気にする色づかいで、ツヤ消しの白に、アクセントとしてブルーをプラス。しかもそのブルーも、青と緑の中間のような色合いです。実はこれ、男女のカップルが共有することを意識してのカラーリングなのだとか。確かにこのところのAMGは、色づかいが個性的になっている気がします。
そんなAMGのマネージャー職には、実は女性の方が多いとのこと。その理由をアナさんは「女性の方がそうした仕事にはマッチしている」と語ります。アナさんは自ら希望し、他業種からAMGに転職した経歴の持ち主。大学時代、自動車関連の経営学を学んだ影響も少なからずあったそうですが、AMGへの転職を希望した一番の理由は、クルマで信号待ちをしていた際、隣に止まったA45の美しい姿に心を奪われたから、なのだとか。
ちなみに、アナさんはロシア人ですが、5カ国語を操る才色兼備。そんな知的美女たちが、メルセデスAMGの変化を支えているようです。
(文/吉田由美 写真/ダイムラーAG、メルセデス・ベンツ日本)
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