自動車メディアにかかわる人が、ボルボ車をして“オルタナティブ”と呼ぶことがあります。いうまもでなく、ドイツ御三家(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)の“代案”という意味です。
ジャーマンプレミアムカーが欲しいけれど、価格的にちょっと手を出しにくい。そんな人がボルボに目を向ける、ということもありますが、もっと積極的に“オルタナティブ”として、ボルボを選ぶユーザーも多いのです。何はともあれ、アグレッシブなドイツ車に少々疲れて、よりリラックスしたクルマとして、北欧のプレミアムブランドを求める…。
そんなオルタナティブブランドとしてボルボの立ち位置が確立されたのは、ボルボ入魂のFF(前輪駆動)モデル「850シリーズ」がわが国でも人気を博した頃からでしょうか(もう四半世紀も前のことなんですね!)。希代のヒット作たる850シリーズは、その後「70シリーズ」に移行し、またハンサムな4ドアクーペ「60シリーズ」が加わって、スカンジナビアの自動車メーカーは、ドイツ勢に対抗することになります。
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