『トイキャラポップ・コレクション』は、「Vol.1 ヒーロー&ヒット編」「Vol.2 ファンシー&カワイイ編」「Vol.3 ビデオゲーム編」の3枚同時リリースで、ソリッド・レコードから発売中。このCDの企画・監修・選曲を担当したのが、DJフクタケ氏です。
■CD発売に至るまでの経緯
1日3カ所連続開催イベントの幕開け、第1部はディスクユニオンのイベントスペース「dues新宿」。ゲストとして、MC役のゴリラ氏、『定本コロコロ爆伝!! 1977-2009 ~「コロコロコミック」全史』 などで知られるライターにして、まんが家/コラムニストとしても活動する渋谷直角氏、『全国かわいいおみやげ』『一泊二日 観光ホテル旅案内』などの近著がある甲斐みのり氏が登場しました。
なごやかな雰囲気で始まったトークでは、CD発売までの裏話が語られました。当初フクタケ氏がリストアップした収録候補は約200曲に及び、許諾が下りなかったもの、権利者不明のものなど、大人の事情で収録できなかった曲もまだまだあったとか。マスターテープが残っていなかったものも多く、フクタケ氏自身が貴重なレコードやソノシートの現物を所有していたからこそ収録できたものも多かったそうです。
『トイキャラポップ・コレクション』の収録タイトルは、いわゆる“企画モノ”のイメージソングや、デパートやおもちゃ屋さんの店頭で流された販促用ソングなどが中心。
「アニソンやゲームミュージックはひとつのジャンルとして確立されていて、需要も市場もある。でも今回、このCDに収録されているおもちゃやキャラクター、ゲームの曲は、そこからこぼれ落ちたものばかり」とフクタケ氏が言うと、
「うん、子供心に買うのを躊躇した、優先度の低い曲ばかりだよね。だって、リカちゃんのレコードよりも、まずリカちゃん人形自体を買うし、その次はリカちゃんハウスを買うから(笑)」と渋谷氏。
また、ファミコン/ディスクシステム用ソフトのイメージソングとして立花理佐が歌った『リサの妖精伝説 -FAIRY TALE-』にも言及。謎の呪文“サリナバチタ”が延々と続く11分以上の“ロングヴァージョン”を収録したことについては、フクタケ氏いわく「全国に10人くらいは、ロングヴァージョンが聴きたい!って人がいるはず。僕自身がその1人だけど。あと9人はいる!(笑)」とのことでした。