■電気を使わない“アナログ”なスムージーメーカーって?
まずは、電気を使わない “アナログ” なスムージーメーカー「手もみジューサー」と「フルーツスムージーメーカー」を紹介します。電力で本体内の刃を回転させ、果物や野菜をすり潰す一般的なスムージーメーカーに比べ、アナログなスムージーメーカーは、コードやフタといった付属品が少ないのが特徴。狭いキッチンでも場所を取らないうえに、お手入れも簡単です
一方、リンゴのような固い果物や野菜をすり潰せないので、スムージーのレパートリーが限られるという欠点はあります。しかし3000円以下と安価なものが多いので、スムージーをこれから始めたい人にとっては挑戦しやすい。ここでは、イチゴとブルーベリーにヨーグルトと牛乳を加えたスムージーを作っていきます。
今回は上記の材料で作りましたが、はちみつを加えるとヨーグルトの苦味が抑えられ、飲みやすい甘さになります。
■袋をもんだらスムージーの出来上がり! 「手もみジューサー」
「手もみジューサー」は、シリコン製の袋に果物や牛乳を入れ、それをもむことでスムージーを作れる製品です。袋の内側に突起物があるので、手の力だけで材料を潰せます。
ちなみにこの「手もみジューサー」、百円ショップでの購入が可能。スムージーというと道具を揃えるのが大変で敷居の高いイメージがありますが、これなら気軽に始められそうです。ただ、手の力ありきの製品なので、きちんと果物を潰せるか不安ではあります。実際にきちんとスムージーが作れるのでしょうか。
まず「手もみジューサー」に材料を入れていきます。このとき、製品の口を外側に丸めると材料を入れやすいです。
材料を入れ終えたら、中身が飛び出さいないよう口をしっかり押さえ、袋をもみます。説明書きには「牛乳は50ccが目安」とあったのですが、筆者はヨーグルトも入れたので袋がパンパンに。万が一に備え、口をクリップで押さえました。
袋をもみ始めて最初のうちは、イチゴやブルーベリーのゴロゴロした感触がありました。また、材料をたくさん入れてしまったので、最初の内はもみにくかったのですが、中の果物を一粒一粒潰していくと、だんだんもみやすくなってきました。しばらくもむとゴロゴロした感触がなくなったので、コップに出してみると…。
思っていた以上にさらりとした見た目のスムージーに!
自分の手でもみながら中の果物を潰せるので、「この部分の果物はまだ潰しきれていないな」という点がしっかり把握でき、その結果として果物の “潰し残し” が少なくなったようです。
実際に飲んでみると、たまに潰しきれていない果肉の存在を感じましたが、適度な食感が好きな人にはおすすめです。スムージーを作り終わったあとは袋を裏返しにして洗えるので、電気式のスムージーブレンダーよりもお手入れは格段にラク。袋をもむのが少し疲れますが、コツさえ覚えれば5分もかからずにスムージーが作れます。販売価格は108円(税込)です。
>> 「手もみジューサー」
■手動で刃を動かして果物をすり潰す「フルーツスムージーメーカー」
一般的なスムージーメーカーでは、刃を電気で動かして果物や野菜をすり潰します。「フルーツスムージーメーカー」は、その刃が手動なことが特徴。フタに付いているツマミを上下させることで刃が回転し、カップ内の果物をすり潰せます。
刃の回転を利用すれば、カップの中身を均一に潰せそうです。さっそく作っていきましょう。
フタを閉めたら、ツマミを上下させて刃を回転させます。このとき、カップをしっかり持って安定させましょう。
はじめはツマミが下まで落ちきらないと思いますが、何度か動かしているうちにスムーズに動かせるようになります。説明書には「2~3回ツマミを上下させましょう」とありますが、外から見て果肉がなくなったと思えるのには、1分程度ツマミを動かしたほうがよいかもしれません。
仕上がりは…。
果肉の大きさは目立つものの、“均一” に潰せている印象を受けました。材料を入れた本体は、そのまままコップとして使えます。洗い物が少なくなって便利そうですが、せっかくなら持ち運びできるようにフタも付けて欲しかったところです。一方、あまり力を入れずに果物を潰せるので、“アナログ” でありながら少ない労力で本格的なスムージーが作れるのは高ポイント。販売価格は2700円(税込)です。
■同じ“アナログ”でも仕上がりは別物
ここまで、電力を使わないスムージーメーカーとして、「手もみジューサー」と「フルーツスムージーメーカー」を紹介してきました。おなじ “アナログ” でも、使用感やスムージーの仕上がりはまったくの別物。
「手もみジューサー」は、口当たりの優しいスムージーが作れるものの、潰しきれていない果肉が少し気になる仕上がりに。「フルーツスムージーメーカー」は果物を均一に潰せる一方、全体的に果肉の食感を感じる仕上がりになりました。
「手が疲れてもいいから、ダマの少ないスムージーが良い」という人には「手もみジューサー」が、「少ない労力でスムージーを作りたい」という人には「フルーツスムージーメーカー」がよいかもしれません。