ビットキットの中には、ネジの数自体が多くないトルクス、日本では見かけないインチ規格のヘックス(6角)などが含まれますので、自分好みのビットを1枚のプレートホルダーに集約するのがおすすめ。アウトドアや自転車に乗る場合には、集約した1枚だけを持ち出すことで装備の軽量化も図れます。
このビットキットは電動ドライバーなどに使用される1/4インチ(6.35mm)規格のドライバービットを元に、厚さを3mmになるまで削ぎ落とした設計になっています。そのため1/4インチ規格のビットホルダーに装着可能。電動インパクトなどトルクが強い電動器具にはお勧めできませんし、両頭ビットなので制約もあるかとは思いますが、手締めのビットホルダーであればかなり適合できそうな感じです。
このビットキットをさらにサポートするのが「ビットキットエクステンダー」。
このようにマルチツールのビットキットホルダーに直接差し込み、さらに先端にビットキットを装着するだけ。このエクステンダーの方は、通常の1/4インチ規格のビットがそのまま入る設計になっていて、手持ちのドライバービットをそのまま使えます。
奥まった場所にあるネジというのは多くの機械に存在するので、エクステンダーがあることでかなり利便性がアップするのは間違いありません。
そして「ダイアモンドコーティングシャープナー」。
これは本来、LEATERMAN「SIGNAL」に付属するものですが、刃物の切れ味をフィールド回復するためのアイテムなので、他のマルチツールはもちろん、刃物全般に使えます。
ただ、この手のタッチアップツール自体がフィールドでの応急処置という側面が強いため、何度か使用した後は砥石での、ちゃんとした研ぎが必要になります。
今回、ちょっとした発見になったのが前回紹介した「THYRM CELLVAULT XL」との組み合わせで、ツールビットのプレートホルダー2枚と、エクステンダー、さらにダイアモンドコーティングシャープナーまでを、まとめて収納可能だということ。
ステンレス製とはいえ、硬度が高いステンレスは多少錆びやすいため、防水のためにもこうした防水ケースに入れておくのは有効です。
こんな感じで、EDC(Every Day Carry)アイテムをまとめてカバンにくっつけておくにはなかなか良いアイテムです。
今回はLEATHERMAN TOOLから3点ご紹介しました。
EDCに最適、特に普段から自転車やバイクを乗る方や、アウトドアスポーツがお好きな方全体におすすめできるアイテムではないかと思います。
当然、ツールを並べて妄想するインドアサバイバーの心得は男子一同備えていると思いますので、そういった用途にも必携ですね。(アカリセンター価格:「ビットキット」3672円/「エクステンダー SV」2700円/「ダイヤモンドコーティングシャープナー」1620円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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