吉田由美の眼★AMGもサーキットも祝50周年!まさに「50」尽くしのSUPER GT第2戦

レース取材時は、いつもピットやパドック付近にいることが多い私ですが、今回は、ホームストレートを挟んだ向かい側にある、グランドスタンド裏のイベント広場で“JAF”のトークショーに登壇していました。

そのJAFブースの隣に位置していたのが、メルセデスAMGのブース。今回、AMGのブースには、3台の車両が展示されていましたが、その中で私が注目したのは、AMGの設立50周年を祝うデカールを貼ったメルセデスAMG「C63 S クーペ」。

ボディサイドには、50周年を示す50本のラインが描かれていましたが、リアに向かうほどにその線が太くなり、まるでAMGの歴史をイメージさせるかのようなデザインでした。

とはいえこの意匠は、デカールで表現されたもので、中身は普通のC63 S クーペ。といってもAMGだけって、クルマ自体は普通であるはずがありません!

メルセデス・ベンツがモータースポーツ活動で得たノウハウがたっぷりとフィードバックされ、驚異的なパフォーマンスを発揮しながら、メルセデスならではのラグジュアリーさも兼ね備えています。中でもふたつのターボチャージャーをVバンクの内側に配置した“ホットインサイドV”レイアウトを採用した4リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンは、高効率でありながら、476馬力のハイパワーと俊敏なレスポンスを実現しています。

その後、JAFのトークショーを終えてパドック上のプレスルームへ戻ると、受付近くに飾られている額の中に、「50」の数字と大勢の方の寄せ書きを見つけました。実は、SUPER GT第2戦の舞台となった富士スピードウェイは、1966年に静岡県の小山町にオープン。ちょうど昨2016年に、開業50周年を迎えました。そして、2016年度末となる2017年3月12日に記念イベントが行われ、その際、日本のモータースポーツ界を牽引してきたレーシングドライバーの方々が、この寄せ書きを描かれたのです。

…そんな、私にとって「50」尽くしだったSUPER GTの第2戦から1週間後、メルセデス・ベンツから1通のプレスリリースが届きました。“ゲレンデヴァーゲン”の愛称で親しまれている「Gクラス」のAMGバージョン、メルセデスAMG「G63」に、特別仕様車「50thアニバーサリー エディション」(2220万円)が登場するというのです。

Gクラスといえば、これまで38年もの間、基本的なデザインやボディを変えず、パワートレーンや装備をブラッシュアップしてきた人気モデルです。今回の特別仕様は、GクラスのハイパフォーマンスモデルであるG63をベースに、特別色“designo(デジーノ)モーリシャスブルー”×ブラックの個性的なボディカラーを採用。

さらにインテリアカラーは、標準カラー1色、プラス3色の特別カラーから選ぶことができ、シート生地には豪華なdesignoナッパレザーを使用しています。

ちなみにこのG63 50thアニバーサリー エディションの販売台数は、50台限定なのだとか。富士スピードウェイでの熱い戦いが終わっても、「50」という数字から目が離せない私なのでした。

(文/吉田由美 写真/吉田由美、メルセデス・ベンツ日本)


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