メインライトもLEDになりました。120ルーメンの拡散光が使いやすいモデル。新旧のA2アヴィエーターは二段階の加圧式スイッチを搭載しており、軽く押すとLOW、強く押すとHIGHで点灯します。カラーLEDはLOW扱い、メインの白色LEDがHIGHで、これはこれで非常に便利な調光方式でした。特にカラーLEDはワイドな配光でしたので、使い分けとしては合理的だったように思います。
しかし、今回のAVIATORはちょっと違います。
まず、ボディサイズが1セルになり、これに伴い型式からA2がなくなりました。さらにスイッチがZ68クリックオンスイッチへ変更。二段階加圧式はある意味でSUREFIREの高級路線を象徴するアイテムでしたし、根強いファンも多いのですが、やはりクリック式の方が多くのユーザーに受け入れられやすいということなのでしょう。
そのため、昔の「弱く押すとLow、強く押すとHigh」という操作方法ではなく、Eシリーズなどで一般的な、一旦消灯してすぐに再度点灯すると変化する、という調光方式に。残念だ! という方も少なくはないと思いますが、一般的には馴染みやすい方法ではないでしょうか。点灯の順序は常にLowが先。アヴィエーターというコンセプトからすると正しい設計に思います。
また、メインのホワイトLEDとカラーLEDの切り替えは、V1ヴァンパイアと同じ方法。ヘッドの部分を強くひき、回転させることで切り替えられます。
ヘッドにはマーキングがありますので、それを見ながら操作すれば良いとは思いますが、普段使っていればすぐに覚えられそうです。かなり力が必要で、高価なアイテムなので遠慮しがちですが、思い切ってぐいっと操作するのがコツとなります。中途半端に引く力が弱いと、ヘッドが共回りしやすいように思います。
大きく変わったこととして、光量が250ルーメンと倍になったほか、集光方式も浅いリフレクタからTIRになりました。
これにより集光性がアップ。光量250ルーメンというと今となっては見劣りするスペックですが、中心のスポットの明るさは1000ルーメン&1インチクラスのライトに引けを取りません。SUREFIREのTIRのもう一つの特徴、薄く広い周辺光も発生しますので、特に廊下やトンネルなどで奥行きがある場合には使いやすい視界が得られます。
手前から奥まで、均一に光が当たっている感じがわかるでしょうか。この配光はあまりAVIITORという感じはしないのですが、旧アヴィエーターとは多少コンセプトが違うのかもしれませんね。
新AVIATORは、ヘッドの回転でLEDを内部で入れ替える設計になっています。そのためメインLEDとsサブLEDの配光が同一。
このように、貫通力がありそうな鋭いサブLEDになっています。
加圧式調光がなくなったことで、カラーLEDもHIGH-LOWの切り替えが可能になりました。この比較や説明は非常に難しいのですが、どのカラーもHIGHでは「おっ」と思うほど、力強い明るさがあります。
こちらはいずれもLowでの比較ですが、見慣れた白色LEDのLowと比較しても、十分な明るさがあるようには思います。
面白いもので、それぞれのカタログスペックの差よりも、肉眼での比較の方が均一に感じます。しかし、肉眼とカメラでもやや違いがあり、イエローグリーンとレッドは実際よりも暗く写っているように感じますし、逆にブルーは明るく写っているように感じます。
いずれのモデルも、なかなか強力なカラーLEDを搭載しています。従来の二段階調光スイッチを愛するファンには残念な部分もあるかもしれません。しかしそれぞれのLEDにHi - Lowが備わり、コンパクトになりました。そしてそのカラーLEDは魅力的なハイパワー。なかなか面白いモデルになっているのは間違いありません。(アカリセンター価格:各色4万5349円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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