島国ニッポンはどことも陸続きになっていないため、陸上に国境はない。それゆえに、ある境目を越えると法律はもちろん言語も文化も異なる世界を想像するのは難しい。しかしEU諸国は今やボーダーレスとなっているため、一部の国を除き国境検問所などもなく、日本の県境のように看板が一枚あるだけで別の国に入れてしまう。そんな環境だからか、ヨーロッパには空港内に国境がある空港が存在する。
それが、時計で有名なスイスのバーゼル空港。正式名称はユーロポート・バーゼル・ミュールーズ・フライブルグ空港で、バーゼルはスイスの都市名、ミュールーズは空港があるフランスの地名、そしてフライブルグは近くのドイツの地名である。
【次ページ】ターミナルビルはフランスとスイスに分かれている▶
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