まずは「反発性とスピード」に関して物理のお勉強。サイエンス演芸師(科学界のさかなクン?!)善ちゃんがテニスやバレー、バスケットのボールを落として実験。なるほど、ボールを重ねることで上のテニスボールは勢いよく弾み、下のバスケットボールはエネルギーを吸収して弾まない。反発性に優れたクッション素材、ズーム エアがばねのような蹴り出しを生み、着地の衝撃を和らげてくれるってわけ。
続いて特設トラックが広がるホールへ移動し、新モデルの性能に関してのプレゼン。前足部に搭載されたズーム エアが弾むような推進力を生む超軽量の「NIKE AIR ZOOM ELITE 8(ナイキ エア ズーム エリート8)」など、「反発性とスピード」の関連性がどう生かされているかを解説。
ランニングコレクションには日々のトレーニング向けモデル「NIKE AIR ZOOM PRGASUS 32(ナイキ エア ズーム ペガサス32)」、安定感とクッション性を重視した「NIKE AIR ZOOM ODASSEY(ナイキ エア ズーム オデッセイ)」、着地時のひねりを抑える構造の「NIKE AIR ZOOM STRUCTURE 19(ナイキ エア ズーム ストラクチャー19)」などのモデルも展開される。
ちなみに左右に俊敏に動くテニスシューズにはかかと部分にズーム エアを搭載、上にジャンプし、ブレーキをかける動きも多いバスケットには足全体、スケートボード用にはキックしやすいように4か所に散らすなど、競技によってその範囲や数は違うそう。そもそもなぜ競技ごとに専用シューズを選ばなくてはならないかという疑問も解決し、すっきり。
アッパー部分にもより速く走るためのサポート機能がある。通気性がよく足全体にフィットし、シューレースに連結し左右非対称に配されたたフライワイヤーが両サイドをしっかり安定させる。この包み込むようなフィット感だ。
為末選手がナビゲートするトークショーでは、前日に日本陸上競技選手権に出場したばかりの大迫選手が登場。世界中のトップランナーにより結成された「オレゴンプロジェクト」でのトレーニングに関して、未来を語った。鍛え上げた彫刻のようなふくらはぎは思わず激写! 最後には特設トラックでの2人のダッシュ対決もあり、会場はわいた。
もちろんプレス関係者も日本一のスピードに挑戦。実際に「ナイキ ズーム エア」をはいて走ってみた! わずか20mでも追いつけないのに大迫選手はこのペースで3キロも走り続けたなんて超人! 改めてあのふくらはぎの価値を思い知る。
この弾むような感覚と軽やかさはレース本番やトレーニング時のみならず、タウンユースにも最適かも。弾むように前進し、思わず駆け出したくなる。歩くのも軽やかだ。実際、軽いトレーニングやオフ時にも履いているトップアスリートも多いのだそう。
ふむふむ、サイドにぴたっとはりつく感じも、シューズというより地下足袋のようなフィット感。ストレスを感じない履き心地で、これなら誰でもトップアスリート気分になれそうだ。
世界を舞台にコンマの単位でスピードを極めようとするトップアスリートにも、自己ベストを更新したいランナーにも、軽やかに街を駆け出したいジョガーにも、あらゆるランナーの「より速く」をサポートするナイキ ズーム エア。進化を目指すならば試す価値あり!
(文/間庭典子)
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